防犯のため家中のガラス窓をもっと丈夫にしたい

g_082家の防犯の要は窓ガラスというのが常識です。空き巣や居空きなどの侵入盗の多くは玄関ではなく、窓ガラスを破って侵入してくるからです。

窓ガラスの強度を考えた場合、たとえば住居の壁のようにするのは不可能でしょう。つまり完全に破られない窓ガラスを作るのは不可能なのです。そうであれば、より破砕に強い窓ガラスが、防犯上有効な窓ガラスということになります。具体的には突破に時間がかかればかかるほど、防犯性能が高いということになりますが、そうした機能に特化しているのが防犯ガラスです。
ここでよく誤解されることなのですが、防犯ガラスと強化ガラスは全くの別物です。強化ガラスは確かに強度が通常のガラスの3~5倍もありますが、割られるときはたとえ5倍の強度でも一瞬で割られてしまうことでしょう。つまり人為的な破壊行動に対しては、5倍程度の強度ではなんの意味もないということなのです。

それでは防犯ガラスはどうかというと、これは割れたりヒビが入ったりする点では通常のガラスと何ら代わり映えしないのですが、二重構造の複層ガラスの中間層に特殊なフィルムやポリカーボネイトを挟み込んでいるため、その中間層を破るまでに時間がかかるという性質を持っているのです。
もちろん十分な時間をかければこの防犯ガラスを破ることは難しくないのですが、その時間が犯罪の発覚リスクを上げるのだとすれば、侵入盗への抑止力になることは間違いないでしょう。

習志野のガラス屋さん

しかし、家の一部の窓ガラスを防犯ガラスに交換したところで、別の窓ガラスを狙われてしまっては意味がありません。もしそうであるならば、窓ガラスは全て防犯ガラスにしなければならないのでしょうか。防犯ガラスは通常のガラスよりも割高で、高級品は4倍以上であることも珍しくありませんから、全てを防犯ガラスにするのは現実的ではないでしょう。
実際には、侵入口として狙われやすい窓だけに対策を施せば十分だと言われています。